指定した軸に関してのみIKで回転する方法

IK階層数を1より大きく設定したときやIKターゲットを設定しているとき、ボーンが意図しない方向に曲がってしまって
いらいらした経験をお持ちの方は多いはず。
RokDeBone2 ver5.0.4.2で実装された指定軸限定IKは、このいらいらを解決します。

まず普通のIKとどういう風に違うのかを見てみましょう。
図1はIKターゲットで足元を固定し軸指定なしでT2したときの図です。
(IKターゲットの設定の仕方についてはこちらをご覧ください。)


図1:指定軸なしで「T2」


足が曲がってはいけない方向に曲がっています。

図2は足のIKの軸が「座1」のX軸になるように設定し、同じ操作をしたときの図です。


図2:軸を指定して「T2」

図2は足に無理な回転がかからずにまっすぐ曲がっています。

指定軸を設定した場合はIKターゲットと「T2」モードの組み合わせの時と、「R」モードのときに限定軸が反映されます。

では設定方法を見てみましょう。


図3:「4」モード

軸を設定するにはツールバーの「4」ボタンを押します。
設定したいボーンをマウスでクリックして「IK平面設定ダイアログ」の「座1」か「座2」を選びます。
どちらかのボタンを押すと回転角度は初期化されます。
3D画面のマニピュレータの向きを見て回転角度を数値入力し向きを微調整します。
そして「青リング平面」「赤リング平面」「緑リング平面」のどれかを選びます。
回転軸は選択した平面に垂直なベクトルになります。
図3の例では「青リング平面」を選ぶとローカルのX軸が回転軸になり
「赤リング平面」を選ぶとローカルのY軸が回転軸になり
「緑リング平面」を選ぶとローカルのZ軸が回転軸になります。
これらを設定したら忘れずに「適用」ボタンを押してください。

この設定はボーンごとに行います。
マウスでボーンをクリックし、ダイアログで設定し「適用」ボタンを押すのを繰り返します。
この設定はsigファイル保存時に保存されます。


設定が終わったら実際に操作してみましょう。


図4:操作例


まず座標系を選びます。「座4」ボタンを押してください。
次に「R」での回転もしくは「T2」での全体移動をします。

図4はIKターゲット+「T2」操作の例です。

今回は図はありませんが「R」モードでも指定軸を反映したIKが出来ます。
「R」モードのときには球やリングではなくて中央の黄色をドラッグします。
中央の黄色ドラッグのときのみ指定軸が反映されます。

「R」モードのときはモーションウインドウでIK階層数を1より大きくしても効果があり、
ねじれも少なく操作が楽になります。



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